Story

さにあらず物語

帰るべき場所を求め、彷徨い続ける一匹の犬がいた。 もう旅は終わりに近づいてる。 その雄犬は、自身の成り行きをじっと待つかのように街角に佇んでいた。 すると、眼鏡をかけた一匹の雄猫がふいに目の前に現れ、きっと睨めつける様な眼差しでこう言った。 …